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まだ何も分からなかった。





南へ向かい、仙台空港を越える。
見知らぬ道。初めて聞く地名の表示。

分からなかった。どこに向かっているのか。

ただ、自分は心配もされず、気にもとめられない。
私の存在が何なのか、正直自転車で走っていたあのときは、分からなかった。
ただひたすら、自転車をこぎ、次々と市や町を通り抜けていった。


目的などなかった。


気がつけば、雨も止み、じめじめとした暑さが周りを覆っていた。
流れる汗など気にとめず、自転車をこぎ、黙々と進む。
まるで何かの作業をしているかのような気分だった。

出発してから約6時間。福島県に入った。

遠いところに来たという実感と、
もう戻ることはできないという不安。
そんな思いを、ただ日常の嫌気や自分の意地でかき消していた。

そういえば、誰か私を見ているのだろうか。
こんな日中に中学生が出歩いていても、声すら掛けてくれない。
自分は何だろう。いるのか?いないのか?
なぜ?なぜ?やっぱり心配などしてくれないのか?

大人って、何だっけ。
人間って、何だっけ。
価値って、何だっけ。
いるって、何だっけ。

自分の存在って、何だっけ。

分からないよ。

だって、どうせ俺のことなんか見ていない。

そのときの私は、そんなことしか思えなかった。
答えも、出口も、ないと思っていた。




尾崎豊が好きだった。
旅に出たのは、そこに誘発されたというところもある。

尾崎豊の「15の夜」という歌の中に、こんな歌詞がある。

「『自分の存在』が何なのかさえ分からず、震えている」

存在が分からなかったという点では、まさにそうだったのかもしれない。




正午頃。福島市に到着した。

携帯の電源を入れると、留守番電話と数件のメールが来ていた。

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幼さ

私がいなくなっても良いと思っていた。
私がどこに行こうと勝手だと思っていた。

迷惑というものが分からなかった。


帰ってきてようやく分かった。

周りのみんなが「心配」してくれたから。
それがなければ、私はいつまでも分からないままだった。


私は、幸せ者だ。

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しゅーへー

Author:しゅーへー
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東北地方の田舎在住。
将来の夢:声を使ったお仕事
1997年9月20日生まれO型。

某県立高校1年1組。
部活は演劇部。

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