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遅かった後悔。




正午の福島駅前。ベンチに座り、携帯の電源を入れた。

メールは、お母さんと、兄からだった。

「今、どこにいるの?これを読んだら連絡してよ。まずは声を聞かせて!!これがドラマや小説ならどんなに良いか・・・。どうか、頭を冷やして帰ってきて!置き所のない心配でいっぱいです」母より



「俺、頭悪いから話しても意味ないと思うかもしれないけど相談とかはして欲しいわ!お母さんもめっちゃしんぱいしてるからメールくらいはしてあげて!風邪引くなよ!!」兄より




ドキッとした。
自分のしていることの大きさに、そのとき、やっと実感した。
心配と迷惑。その両方をかけている。

留守電も、母親からだった。

どこにいるかを問いかけたり、補導されるぞ、と注意されたり。
そんな内容だった気がする。

持っていた携帯食を食べ、
携帯でニュースを少し眺めた後、
ようやく私は母親に電話をした。

「もしもし」
「あ、あんた今どこにいるの!?」
「・・・福島市内」
「そんな遠いところであんた何やってるの?それに、こんな時間だと警察に声かけられるし、お金もあまり持ってないだろうし、今日学校でしょ?」

一方的に何か言われるのは予想していたが、
携帯電話の充電が切れてしまうことしか考えていなかったので、
こう言い、話したいことだけ話した。

「携帯の電源切れるから、一方的に電話する」
「・・・うん」
「食料もお金も当分余裕だから、安心して」

もちろん、安心できるわけないのだが。

「それに、もう、仙台にいるのが嫌だから・・・」
「・・・私、これから学校に行って先生に相談するからね」
「分かった。じゃあ」
「とにかく、声を聞いて少し安心した」

・・・安心。

ということは、心配してくれていた。
自分の考えの至らなさに、少しだけ憤った。

もちろん、先生だって、心配してくれている。
友達も、もちろん心配しているに決まっている。
なのに、私は、自分で勝手にこんなに遠くまで・・・・。

(この後、もっと多くの人に迷惑を掛けていたことに気づくが、それはまだ先のことだった)

しかし、くだらない自分の決心も強かった。




再び、私は自転車をこぎ、南へ向かった。

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願いが叶うなら。

今日、星空に向かって祈り、願いが叶うなら。

私は叶わなかった恋を結ぼうとは願わない。
私はものが欲しいとは願わない。
私は何でもできるようになろうとは願わない。



ただ、私が生きている限り、

日常が回り続けているだけを願いたい。
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しゅーへー

Author:しゅーへー
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東北地方の田舎在住。
将来の夢:声を使ったお仕事
1997年9月20日生まれO型。

某県立高校1年1組。
部活は演劇部。

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