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不安。





福島市からさらに南へ。
ひたすら自転車をこいでいた。

後戻りはできない。もう、仙台には戻れない。




ここまで書いてなかったが、私は家に書き置きをして家を出てきた。

内容は良く覚えていないが、たしか、
「一週間で帰ってくる」
と、書いていた。そして、迷惑を掛けたことに詫びを書いていた。

一週間なんて、あっという間だから、大丈夫。
そんな安易な気持ちだったことに、今は反省している。
そかし、あのときの私は、別に大丈夫だ、と思っていた。

私はたぶん、大人になりたかった。




二本松市内に入ったときには、足はもう限界になろうとしていた。

福島市を後にしてから、私は後悔の念と反省の念が、心に積もっていった。
本当に良かったのだろうか。私のしてしまったことに、間違いはなかったか。
考えれば考えるほど、心が押しつぶれていった。

だから、そのときは自転車をこいでいることで忘れようとしたのかもしれない。

失恋と、人間関係と、日常のつまらなさと、虚無感。
きっと、それ以外の何かが、私に家出と言うことをさせたのだと思う。
それが何だったのかは、今も分からないけど。

日も暮れてきた頃。
私は遠く、郡山市まで来ていた。
距離的に行っても、仙台から100kmも離れたところだし、
心理的な感覚としても、ずいぶん遠いところに来てしまったという実感はあった。

だけど、そのときになっても帰ろうとは思ってもいなかった。

何も気づかなかった私は、
今晩はどこに寝ようか、と悠長なことを考えていた。

その頃、どれだけ両親が何をしていたのかも知らずに。

地図を開き、どこに行こうかと、迷っていた。
明日、明後日、いや、今週。

私は私がどうなるかなんて、分からなかった。



不安をよそに、空は暗くなっていった。



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最近の記事

最近の記事、なんだか暗い空気の記事です。

ごめんなさい。しばらくこんな記事が続くかと。
でも、前のような明るい感じで、
日常の面白く感じたことを書いた記事。

そんなことが書ける記事が、すぐにまた登校されるはずなので。

今、私はいろいろなことを見つめ直しています。
だから、もう少しだけ。

みんなに、家出したことを書きたいのです。
だれかに伝えたいのです。
批判もあると思いますが、真摯に受け止めたいです。

そのことを、この記事で誤りたいです。

ごめんなさい。

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しゅーへー

Author:しゅーへー
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東北地方の田舎在住。
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1997年9月20日生まれO型。

某県立高校1年1組。
部活は演劇部。

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