反省。
交番からパトカーに乗って10分ほどで武蔵野署に着いた。
武蔵野警察署の裏口にパトカーは止まった。
パトカーを降りると、喫煙していた複数の警察官がこちらを見る。
軽く会釈をして通り過ぎた。
中に入ると、すぐエレベーターに乗り、生活安全課に通された。
生活安全課の前の廊下には、夫婦らしい男女が椅子に座って俯いていた。
なぜだかその時のことは良く覚えている。
とても暗い感じで、息をしているようにも見えないほど動かないでいた。
息子か娘が、なにか犯罪を犯して、呼び出されたのだろうか。
どこの両親も、自分の子供は大切なのだろうか。
考えるまでもない。大切に決まっている。
私の両親も、きっと私を大切に思っている。
きっと、心配させている。
その頃になってようやく、反省する感情が芽生えてきていた。
生活安全課の中に、六畳ほどの窓のない小さな部屋があった。
それは、取調室だった。初めて入る取調室は少し薄暗い感じがした。
私を取り扱ったのは、生活安全課の中でも少年係というところだった。
少年係の人たちは、年配の方も結構多かった。
すぐに書類が手渡される。
住所、氏名、趣味、好きな食べ物、ほか・・・。
聞かれないと思っていたようなことでも何でも書かされた。
「しゅーへー、写真撮るぞ!」
眼鏡をかけた人が、私の写真を撮ろうとした。
とっさに髪を気にして、さわり始める。
「おいおい、そのままで良いぞ!充分男前だ」
お世辞でも、そんなことを言ってくれて嬉しかった。
取調室に入ったと言っても、
私の場合はただの保護扱いだったので、
ただ、荷物検査と書類を書いただけで、
他には何も問い詰めたりはさせられなかった。
「しゅーへー、何か食うか?」
そう聞かれたのは30分くらいしてからだった。
「あ、いや、大丈夫ですよ!お腹減ってないし・・・」
「じゃあ、何か飲むか?」
「あ、じゃあ、冷たいものもらっても良いでしょうか・・・?」
「おう。お前、何か嫌いなものあるか?」
「いや、何もないです」
「そうか。分かった」
そう言ってから数分後、
その人はカップラーメンと梨ジュースを持ってきてくれた。
「3分待てよ」
「あ、すみません。本当に・・・」
飲み物以外に食事も提供してくれた。
人の温かさに久々に触れられた気がする。
私は学校が嫌いだった。
スポンサーサイト
今更ですが。
私のブログにはコメントしてくれる方々がいます。
その人たちのおかげで励みになっています。コメントは素直に嬉しいです。
ですが、そのコメントを私のブログを見てくれている人に対して、
私はあまり送っていないような気がします・・・。
・・・えー、お詫びしたいとかねがね思っておりました。
申し訳ありません。
ただ、どの方もとても面白いブログばかりなので、
毎日心の中でゲラゲラと笑っています。
それだけは知っていてください。
しゅーへーも笑うんですわ。
その人たちのおかげで励みになっています。コメントは素直に嬉しいです。
ですが、そのコメントを私のブログを見てくれている人に対して、
私はあまり送っていないような気がします・・・。
・・・えー、お詫びしたいとかねがね思っておりました。
申し訳ありません。
ただ、どの方もとても面白いブログばかりなので、
毎日心の中でゲラゲラと笑っています。
それだけは知っていてください。
しゅーへーも笑うんですわ。